2013年7月23日火曜日

戦略のこと

7月15日のTBSラジオ「たまむすび」において、武井壮さんが二階級制覇したボクサーの粟生隆寛さんについて語っていた。

その中で本稿で注目したいのは、武井さんが、「ボクシングのトレーニングで大切にしていることを三つ教えてください」という質問をしたのに対し、粟生さんは、「バランス、ポジショニング、身体の柔軟性」と答え、「ただ、この三つはボクシングで重要だと言われていることではなく、完全に僕が思っているだけです」と付け加えたという話である。これについて、様々なスポーツ選手と交流のある武井さんは、こここそが重要だと強調した。自身も含め、「チャンピオンになったり、いままで人がやってないような記録を出す選手は、それまでその業界で成り立ってた方法論を、気にしない人が多い」とコメントしていた。

これは、人生の他のあらゆる問題に対する戦略においても同様なのではないか。

例えば、受験勉強においても同様であろう。林修さんも、受験生で高いレベルの生徒は、勉強のやり方に変なこだわりがなく柔軟に自分なりのやり方を作り上げている、ということをバラエティ番組において何度も強調していた。私の経験としても、受験生時代も、大学においても、自分が正しいと思う自分なりのやり方を明確に持っている人が多かったように思う。仕事においてもまた、同様であろう。微調整しつつ、勉強のやり方、仕事のペーパーの作り方、時間の作り方をその都度、自分の納得のいく形で柔軟に作り上げることによって上手くこなせるようになったように思う。逆にいえば、やり方を把握するまでは、効率よく問題を処理していくことができない場合が多い。自分なりのやり方を作る、という意識をするようになってからは、効率よい処理が可能になるまでの時間が短くなったように思える。今後は、このことをより意識していこうと思わされた。

スポーツは別であろうが、それ以外のことは、よほどのことがない限り、能力の個体差はあまりないように思える。やはり、結果を左右するのは戦略であろう。まずは先人のやり方を知り、それを自分でやってみるのがいいと考える。そしてそのうちに必ず自分にしっくりこない部分が出てくる。そこで、その違和感から自分のやり方を作り上げていく。それが人生なのだろう(先人の手を借りることの手っ取り早さについては以前も述べた)。そして私は、始めて1ヶ月経つが、いまだブログの書き方を見つけることができていない。「自戒を込めて」という常に付すべきマジックワードがまさに襲いかかってくる。いやはや。

★★★

Vioというボコーダーアプリを発見したのでiPadで使用してみた。先日TwitterでJB来日という言葉が流れており、Get upの人が来日したのかと思えば、そうではなかった。かといってカートコバ―ンの愛用していたギターのピックアップの話でもなかった。James Blakeだった。名前を聞いたことがあるが、よく知らないのでYoutube先生のところを訪問した。そのときのことを思い出しながら、だいたいこんな感じなんじゃないの、という試み。誰でも特になんの工夫もせずそれっぽい音になる。


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