2013年7月20日土曜日

説明のこと

説明能力とは、相手と自分がいかなる段階まで前提を共有できているかを測る能力だといえる。「言わなくとも分かるだろう」という部分と「ここから説明すべきだろう」という部分を峻別する能力である(「無言の前提」を測る能力については、以前も述べた)。説明が伝わらないという結果が生まれた場合に、その状況をもたらした責任は、基本的には説明する側にある。相手の理解能力のせいにしたくなることも確かにある。しかし、説明とはその相手の理解能力を測ることも含んだ行為であろう(もちろん各自の感覚、場、あるいは関係性において限度はあるとは思うが…)。だとすると、説明が伝わらない責任は、説明行為に失敗した、説明者側にある。

ということを、7月18日に地上波で放送されたゲームセンターCXにおけるADの方の有野課長への説明を眺め改めて感じたところである。自戒を込めつつ、という常に省略されるべきマジックワードを添えながら、録画の続きを眺めている。

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