サッカー少年がそのままの情熱で大人になったと思わせる風貌。小学校の頃、このような風貌の同級生が誰にでもいたはずだ。やはり、このような人物こそ世界で認められて欲しい。そして、ここにコンフェデという素晴らしい舞台がある。これに出られなかったことでほんの少しオシムさんに恨みを思ってしまうほど大事な大会である。
ブラジル戦では、1トップ起用。今年1月のヴォルフスブルク戦において、イビセビッチが出場停止の際、1トップ起用された岡崎はなにもできなかった(試合はジエゴにやられた。ユーべでは輝けず、マガトには外され、ブラジル代表としてはカカがいるため出場できず、という選手。ではあるが、非常に優れた選手だ。ブラジルはすごい)。その試合以来に見る岡崎のワントップ。やはり多くのことはできなかった。ファールをとるべく消極的に倒れこむシーンが多かった。 しかも、そのうちの多くは攻撃の正体がつかめない倒れ方であった。前田が入り右SHに移ってからは、守備面ではマルセロにうまく対応できていたように見えた。とはいえチーム全体のメンタルにおいて、もはやどうにもならなかったようだ。
しかし、イタリア戦。
ザキオカPK奪取。ザキオカターン。ザキオカルーレット。ザキオカピルロからのボール奪取。ザキオカダッシュ。ザキオカヘッド。…といった素晴らしい岡崎選手が見られた。長めのパス以外はほとんど成功していたように思えた。
昨シーズン終盤、シャルケ戦で自陣ゴールに長距離ドリブルをして、アシストを決めた男と、同一人物である。ドイツの方々も非常に驚いたことであろう。スペイン紙では「日本にはオリベルアトム(キャプテン翼)がいた」と評されたとか。彼は間違いなく世界をいくらか驚かせた。本当に嬉しい。今夜のメキシコ戦。非常にわくわくしている。
良い就活になってほしい。
サッカー好きにとって、サッカー選手は憧れの対象そのものである。
もはや代表ではレジェンド級の結果を残している岡崎選手は本当にかっこいい。代表戦のスタジアムで、自分のユニを着ているサポが少ないことを気にする岡崎選手。毛髪の量を気にして長髪にしていたと告白する岡崎選手。サッカー少年がそのままの情熱で大人になったと思わせる岡崎選手。ありのままの岡崎選手でがんばってください。