2014年6月28日土曜日

W杯


 W杯始まりました……

 

仕事の関係で10か月間東京を離れて半ば休暇のような日常を送っているので、「とにかく観れるだけ試合を観てやろう」という精神の下で過ごしています。かなり観ています。そして早く東京に帰りたいです。

もっとも、全試合観るぞ、という熱意は5日目にして「イラン対ナイジェリア」に打ち砕かれました。事前の情報収集不足のせいか熱意に睡眠が勝ってしまいました。それでもわりと観ています。そして早く東京に帰りたいです。

 

 そんな素晴らしい生活を残すべく、グループステージを振り返りたいと思います。

 

なにかを語るときには、軸を持つことが重要と思われます。

そこで、今回は「1984年生まれ」の選手に焦点を当てたいと思います。

 

「制約があって工夫が生まれる、創造が生まれる」というのは、まさに手を使えないという制約をもつサッカーの美しさにも通じますね。軸とするのは今年30歳の生まれ年の選手たちです。彼らは代表でも重要な位置を占めているはずです。そして、偶然にも私と同じ年の生まれとなります。

 

 世間ではにわかだなんだという箱がそこらじゅうにばらまかれていますが、なんであれ、楽しめばいいと私は考えます。わざわざ自分のものさしを他人にあてにいく必要はありません。「にわか」の話は、「自分にとって目的であるものが、他人に手段として扱われている」と感じるときの違和感や苛立ちの話だとも思うのですが、この素晴らしいフットボールの祭典を前にすればそんな話どうでもいいです。

 

1.グループA ブラジル、クロアチア、メキシコ、チリ

(1)クロアチア代表

 レアルマドリードのモドリッチという圧倒的才能。技術の高さもありハードワークするというメンタル的にも足首的にも超人。そして、バルセロナへの移籍が決まっている注目のラキティッチ(11年から直近の14年のシーズンまで所属したセビージャのエメリ監督に「彼はピッチ内外で模範となる選手だった。彼を指導できたことは私にとって誇りだ」とまで言わしめました)、バイエルンで圧倒的な決定力を示すマンジュキッチなどがいます。そんなクロアチアを私は応援していました。

 また、13年にサウサンプトンに移籍し吉田選手が出場機会を失うきっかけとなったCBのロブレン(ブラジル戦で西村主審に退場させられた選手です)や、マンジュキッチと入れ替わるようなタイミングでバイエルンを出たオリッチ選手なんかもいます。オリッチ選手は左SHにいて、4年間のおおくの場面で日本の形であった「左でつくって右でしとめる」というサッカーを左SBのブルサリコ選手と高い能力で遂行していました。

あるいはドルトムント時代香川選手とプレステしていたペリシッチなんかもいますね。SHというのかウイングというのか分からないですが、いい選手です。

 グループリーグ3試合目まで希望を残すも、メキシコとの直接対決で敗れてしまいました。クロアチア代表がグループリーグを敗退してしまうのは、本当にもったいなく感じました。ただ、同時に、クロアチア戦でのメキシコは本当に強かったです。

 あれ、さっそく84年生まれ不見当…。

94年生まれならいるんですけどね。コバチッチ。

 

(2)ブラジル代表

84年生まれ、いましたチアゴ・シウバ。セレソンのキャプテンです。

3シーズンすごしたミランを2012年に出て、PSGに所属なう。W杯についてのブラジル国内の財政問題について問われた際に、「僕は自分が完全に理解できていないことについては語れない」と述べるなど、その知性は言語能力としても簡単にみてとれます。セレソンのキャプテン、という重みに耐えうる人材であることは間違いないです。そもそも一流のサッカー選手の知性やばいです。

 とにかくちゅうもくなのは、チアゴ・シウバとダビド・シルバってなんかそう思われている以上に語感が似ている気がします。個人的にはファンブイテン(ベルギー代表)とフォンベルゲン(スイス代表CB)もまちがえやすいです。ロゴスの深淵です。

気づけばダビドルイスはダビルイスに変名しましたが、かつてヤンコラーがヤンコレルになったときの微妙な気持ちに比べればまだまだです。後述する84年組のスナイデルさんがスナイダーになることだけは阻止しましょう。あれ、スイス代表にいるのは、インレル、インラー?

ブラジル代表は、説明不要です。みんなすごいです。気になっていたのは、昨年の夏にボランチの二人がW杯まで一年の時期に思い切って所属チームを変えていたことです。グスタボがバイエルンからヴォルフスブルクに、パウリーニョがコリンチャンスからスパーズへ。前者は出場機会を求めてだったかもしれませんが、本大会を見る限り、両者の移籍は成功していたようです。

戦術的には、2列目のネイマール、オスカル、フッキは試合によっている場所が違ったりするのですが、基本的には、右利きのネイマールが左SHに、左利きのフッキが右SHに位置し、バイエルンのリベリーと今大会で悪魔的な動きをするロッベンの関係と同じですね。彼らはボールを持つと中央に向かっていくのですが、分かっていても止められないのです。

 

(3)メキシコ代表

ドス・サントスとか、チチャリートとかがいますね。

ペラルタという予選で11試合10得点決める選手がいると聞いて注目していたのですが、3試合で1ゴール1アシスト。やっぱりすごいです。サントス・ラグナという謎のチームに所属している彼の生年月日は、、、、、1984年1月12日だそうです。きたー!

 

(4)カメルーン代表

あれ、監督フィンケじゃん。浦和で監督やtってましたね。エトーやソングというバルサ系の選手や、マインツで岡崎とチームメートで昨年10点とっていたエリック・シュポ・モティングがいますね。モティングに注目していたのですが、0ゴール0アシストで大会を去ってしまいます。切ない。

 

2 グループB スペイン、オランダ、オーストラリア、チリ

(1)スペイン代表

はい、84年組います。イニエスタ。

 クラブW杯で日本を訪れた際の東京メトロの吊革に掴まる優しい笑顔はあまりにも有名です。シャビさん(フットボールとアンチフットボールを見分ける達人)とともにアラゴネス監督に若くして招集されて以来、その技術と頭脳から、代表に当然定着。頭脳で行うサッカーの軸を、代表でもバルセロナでもシャビさんとともに支えている選手です。

 役割がそういう役割だから、というのが主な理由ではあると思われますが、リーがでは過去3年間、それぞれ「2点、3点、3点」しか決めていない。それでもゴールを決めるイメージを保持しているのは、前回W杯決勝の延長での姿によるものと思われます。すなわち、オランダ代表のおかげである。

も。その節はどうも、をどのような形でオランダに示すかを期待されるも、チームを機能させることができずしかも、向こうは5バックだったとはいえども、そこそこ高いラインを保って底からパスを回してそこそこフットボールしていたという切なさも。も。

あれがフットボールだったかアンチフットボールだったかはシャビさんのみぞ知る。

という流れでオランダに大敗してしまい。敗退の決まっている3試合目のオーストラリア戦は本当に切なかったです。誰よりも戦う姿勢を示していたビジャ選手が途中交代させられ、ベンチで泣いているシーンは本当に切なかったです。勝負の世界の切なさを知ります。交代前にヒールでの見事なゴールを決めているんですけどね。近年のスペイン代表の活躍の中核を本当に担っていた選手です。代表、お疲れ様でした。

 

(2)オランダ代表

魅惑の男、ロッベン。84年組です。

 世界最強チーム、といまだ言われていると思われるバイエルンに所属しています。しかし、今年のCLでレアルマドリードにまさかの大敗。今大会1試合目の相手のスペイン代表には、レアルマドリードのシャビアロンソ、セルヒオラモス、カシージャスが所属しています(あれ、意外と少ない。ポルトガルなんかもCR7、コエントラン、ペペの3人ですね。ペペ…。)。

前回決勝の切なさからは4年もたっていますが、ともあれ復讐に燃えるロッベンさんは、ご存じのとおり、そのとんでもないスピードのドリブルでセルヒオラモスを抜き去り、また、カシージャスを文字通り這いつくばらせる、という鬼の所業をやってのけました。特に、セルヒオラモスは今回CBでしたが、代表でも06W杯、09コンフェデ杯、10W杯では右SBでそのスピードを活かしていました。レアルでも、クラシコで、重心を落としかかとを上げ、素早いメッシより先に動き捕える姿はあまりにも有名です。どうせ抜かれたのはピケの方だろう、と多くの人が思い込まされた中、まさかのぶっちぎったのはセルヒオラモスだったというロッベンさん。鬼です。

 そしてスナイデル。彼も84年組です。

 スナイデルさん。時折プレースキックでの足元の精度を見せつける以外は空気でした。ガラタサライにいらっしゃるので、ドログバとともにCLで内田篤人に襲い掛かった記憶を覚えています。その際は、ドログバさんがオーラ担当で、スナイデルさんは思わせぶり担当で、ユルマズという選手にフィニッシュされた記憶です。やはり技術があるので、寄せなければならない、という本能を喚起することから、存在だけで意味があります。例えば試合終了間際のパワープレーでGKが上がる場合に、GK自体の合わせには危険がなくとも、マークをずらすための強い意義がある。といった程度には存在自体に意義があるのかな、なんて。

ファンペルシーさんはあらゆる文脈を破壊して突如得点ボードに数字を加えます。

オランダ、よくわからないけどとりあえず強いです。カイトがまだ代表にいて謎の安心を覚えました。

 

(3)オーストラリア

 ケーヒル最高。2試合目のオランダ戦は、グループステージでの最高の試合の一つだったかもしれません。

 

(4)チリ

 ユヴェントスのビダルとか、バルサのアレクシス・サンチェスがいます。

 

3 グループC 日本 コートジボワール コロンビア ギリシャ

(1)日本代表

 長谷部誠。日本のキャプテンです。早生まれの84年生まれです。長谷部先輩。

怪我明けのせいか、あるいは「切り札としての遠藤」のためか、初戦コートジボワール戦では途中交代。大雨の中、日本がどうにもならない状態を見てベンチから大声を発していた姿があまりにも印象的でした。

 初戦に関しては、CB森重。今野のときは右CBを任される吉田、彼を左に追いやるCB森重。五輪代表でも内田の隣に位置した森重。初戦は彼がキープレイヤーだと思いながら見ていました。彼についてはあまり相手にも情報ないでしょうし。

ボランチが左サイドで球を散らすためには、左利きであるか超絶足元がうまいかどちらかの要素が必要だと言われていますが、遠藤を控えにしたために、左でつくるのは難しい日本代表でした。そこで、誰がつくるのか。森重です。右CBを任された森重にボールが集まっていたように思います。彼が配球するシーンが多く見られました。左の香川へ長いパスを通すなどの職人技もみせてくれましたが、長谷部や内田をうまくつくって崩すことはできなかったみたいです。

 その後の展開は筆舌に尽くしがたいものがあるので触れません。

 

(2)コートジボワール

 ローマの左利きジルビーニョが以外にもルマンで松井とアーセナルで宮市と一緒だったっていうのは今回初めて知りました。10W杯直前の日本戦でドログバが骨折したことを彼は覚えていました。直前のインタビューでそう言っていました。ドイツ代表のシュバイニーさんが加地を壊したことを日本人が忘れないのと同じですね。加地さんはアメリカのリーグに挑戦するらしいですね。応援しています。とはいえ選手としてシュバイニーも好きです。

 

4 グループD ウルグアイ コスタリカ イタリア イングランド

(1)ウルグアイ代表

 ウルグアイといえば、まず挙げられるのが、カバーニ。ナポリでスーパーな3シーズンをすごしたのち、13年よりPSGに所属しています。チアゴ・シウバとチームメイトですね。ダビド・シルバとはチームメイトではりません。

次に、前回大会得点王が来日、というふれこみでセレッソ大阪に来たフォルラン。そしてゴディンでしょう。ゴディンは今年のリーが最終節にバルサとの直接対決を制した際、また、その直後のレアルマドリードとのCL決勝、その2戦でゴールを決めてしまう本番に強い近頃もっともノリノリのCBです。

 そしてぺレイラさん。84年組発見しました。彼はベンフィカ所属です。初戦コスタリカ戦では後半49分に退場してしまいます。この試合、怪我が癒えているか癒えていないのか微妙なスアレスさんは、出場機会なく、涙を流していました。

 そして決勝トーナメント出場は、3試合目までもつれこみました。スアレスさん、あなた噛みましたよね。3度目ですよ。試合中に相手選手を噛むの、3度目ですよ。イタリアに出されたレッドはウルグアイには出ず、どころかカードが出ずふつうのファールとされた直後にウルグアイの決勝点です。すっきりしません。

 すっきりせず寝れずに日本戦を観て、私はほぼ寝れずに出社しました。私だけではないはずです。スアレスさん。あなた噛みましたよね。

 もっとも、今年のリーガ最終節で優勝が決まるバルサとの直接対決でゴールを決め、その後のCL決勝でもゴールを決めたゴディンとかいう男のゴールは素晴らしいものがありました。ゴディンと決めました。

 

(2)コスタリカ代表

 世界中のあらゆる前言を撤回させた勝者。

 

(3)イタリア代表

 大会直前にモントリーボが怪我で離脱しています。84年生まれだとばかり思っていたのですが、85年の早生まれでした。

 近頃ドルトムントに移籍が決まったインモービレ(24)は、ヒーローになれず大会を去ることになってしまいました。

 自らが主役になるのではなくスペースを創出するオトナな動きをEURO12同様に見せてくれたカッサーノもまた、初W杯でヒーローにはなれず大会を去ることになってしまいました。

 そんなイタリア代表の84年組は、ユベントス所属のキエッリーニです。彼は意外な経緯で今大会のイタリア代表の主役となってしまいました。スアレスさん、あなたキエッリーニのこと噛みましたよね。

 最後のW杯にピルロは主役になることはできませんでした。

 

(4)イングランド代表

 成し遂げることなくジェラードとランパードの最後のW杯が終わってしまいました。

 初戦ではジェラード含め11分の5がリバプールでした。

 若手のスターリングとスターリッジ。紛らわしいです。リバプールが母体であるのにジェラードが試合に入れていなかったことが印象的でした。

 リバプール所属の右SBグレンジョンソンと、エバートン所属の左SBのベインズは84年組です。注目していたのですが、特になにも起こらなかったです。

 若手のチェンバレンも覚醒しませんでした。

 プレミアリーグに優秀なGKが外からやってくるのでイングランドはGKが育たない。よってイングランド代表は常にGKにハンデを負って戦ってきた。という説を最近まで私は信じていたのですが、ハートがいるとかそういうことは関係なくダメでしたね。

 切ないです。
 
 
本日は以上で。

2013年9月2日月曜日

LUNA SEAとももクロのこと

LUNA SEAが久しぶりにMステに出ていました。どうしても生で見たいと考え、無理に早く帰宅して見ていましたが、なんと13年ぶりであるとのこと。

13年前といえば、3月に『gravity』、そして5月に『TONIGHT』を発表。そしてアルバム『LUNACYが7月にリリースされます。筆者はこのアルバムが一番すきです。その直後にBRAND NEW CHAOSツアーが開始されます。筆者は高校時代の夏の思い出としてこのツアーの参加が記憶に残っています。素晴らしいライヴでした。そのとき買った赤いストラップはいまでも大切に飾ってあります。その後、シングル『LOVE SONG』を発売するとともに、終幕を発表。年末の東京ドームで終幕しました。それが13年前、2000年の出来事です。

今回のMステ出演は、この年以来のものとなるようです。今の若い世代はLUNA SEAを知らないのではないかと思い、説明させていただきたいと思います。現在25歳以下の方々(以下、主にこの世代の方々を「若い世代」と表記します。)は、終幕前は小学生以下ですので、多くの方々がほとんど記憶にないのではないでしょうか。これは大変にもったいないことです。

要旨を先に述べておきます。ただひとつ、これだけを覚えて帰ってください。Youtube先生のところに行ってください。端的にいうと、「LUNA SEAを見ているときの気持ちは、ももクロを見ているときの気持ちとほぼ同じである」ということをお知らせしておきたいのです。

ももいろクローバーZがまだ「Z」を持たない6人の時代、5人体制となる少し前、初めて「しゃべくり7」に出演しました。その月曜日に私はももクロを知りました。多くの人がそうであるように、これをきっかけに私はYoutubeへと向かい、今に至るわけです。非常にベタなパターンだと思われます。

そして、あるとき気が付きました。ももクロを見ているときのこの熱い気持ち、これは以前どこかで頻繁に味わっていたぞ、と。そうです。それがLUNA SEAです。音楽的喜びが加わるので私にとってはLUNA SEAはももクロの上位互換ですが、核となる気持ちはほとんど同じです。

音楽番組全盛の時代、凄腕の司会者とともに多くの音楽トーク番組があり、LUNA SEAの魅力がお茶の間に浸透することに妨げはありませんでした。しかし、今はそうではありません。そこで、この場で私が説明していきたいと思います。

LUNA SEAのメンバーは5人です。これは、ももクロと同じです。そして、5人全員キャラが立っている。これもももクロと同じです。さらに、5人全員目立っている。驚異的なことに全員が主役です。これもももクロと同じです。そして各メンバーと各メンバーのそれぞれの組み合わせによる相乗効果が楽しめる。これも、ももクロと同じです。この時点でほとんど同じグループといって差し支えないくらいです。

5人もいて、それぞれのキャラが明確に把握されるというのは非常に困難です。5人もいれば、誰かと誰かのキャラがかぶります。そうでなければ、誰かが目立たないです。いずれかになります。キャラがかぶるか、誰かが目立たない。5人もいえばそのいずれかは避けられません。1曲は5分程度です。またテレビ番組のトーク時間についても、15分程度でしょう。割り当てられた時間に対し5人というのは非常に多い人数です。そうであるのに、ももクロ、そしてLUNA SEAは5人全員のキャラが非常に明確に立っています。そして全員がそれぞれのキャラを活かして目立っています。

Twitterで見ました。「ガムを噛んでいるメンバーがいて態度悪い」「ギターソロの人、弾いてないじゃん。わざと弾いてない感じじゃん。なにあれ」と。見ました。ずいぶん出回っていました。これを見て確信しました。あぁ、これはももクロがしゃべくりに初めて出演したときと同じだ、と。

わずかなトーク時間。わずかな演奏時間。そこですでにキャラ立っています。ちなみにINORANさんのかっこよさ、RYUICHIさんの歌の魅力。さらには、ドラムを叩いているときの真矢さんの圧倒的なかっこよさに驚く声も多かったです。気付かれてしまいました。お茶の間の若い世代にLUNA SEAが発見されました。

そして気が付くことでしょう。各メンバーの個性と、それぞれの楽器が出す音や歌の個性が同じであるということ。これほどまでにキャラの立った演奏。そしてその中で5人全員が主役である。本当に驚異的なバンドです。

さらには、キャラが立つことも大切ですが、それよりも大切なことは、各メンバーがきちんとそのキャラ通りブレずに振舞うことです。それによって、安心が生まれます。期待が生まれます。組み合わせの相乗効果が具体的に想像できます。

ももクロは歌とトークでそれを発揮します。大舞台でれにさんは仮装して変な表情を見せてしまいます。あーりんさんの歌声はもはや曲中でうまいフックとして利用されています。トークでは地味だった緑のあの子、ちょっと能力高すぎないか。そして黄色は赤に今日も甘えているぞ。真面目な顔を見せたときの赤の迫力にぞくぞくくるぞ…。そういったそれで、安心と期待をもたらしています。では、LUNA SEAの場合はどうか。

まっっったく同じです。

それぞれのキャラ、個性がブレません。そして、キャラがそのまま音になっています。曲の中でも5人全員が主役です。そして特徴同士が絡み合って奇跡を起こします。驚異的なグループです。

LUNA SEAはメンバーの誰かが原曲を持ち込み、それを全員で完成させます。そして、ここがすごいのですが、誰が原曲を持ってきた曲か、すぐに分かります。なぜなら何度も強調しているように、各メンバーのキャラが立っているからです。このイントロのコードを崩した歪んだギター、これはSUGIZO原曲だなぁ。ははーん、この曲はベースの勢いで導いているからJだろう。調べると、正解です。というか、そのような楽器単位の特徴がなくとも、曲の雰囲気で分かります。各メンバーのソロを見ると、本当にキャラそのものが浮かびあがります。あぁあの曲のあの部分はやはりINORANさんのアイディアだな、と明確に感じとることができます。

この部分はCHAGE AND ASKAにも似ています。不完全な人たちが補い合っているわけではなく、完成されたミュージシャン5人が集まっているのだ、と。最近のアイドルは「未完成を愛せ」という雰囲気がありますが、本当に魅力的なアイドルは「完成度の中のほつれ」を持っているアイドルだと思います。これはライムスターの宇多丸さんがよくラジオで言っていることに近いですが、「完成度の中のほつれ」が重要です。未完成だけど、そこをなんとか愛してくれ、というのはハイコンテクストすぎるコンテンツを生み出してしまいます。お茶の間は戸惑います。私も戸惑います。この人が1位!?、と。たぶんよく知れば魅力も分かるのでしょう。たぶん。おそらく。たぶん。しかし楽しむために知っておくべき文脈が多すぎます、ハイコンテクストすぎます。要求が高すぎます。そうではなく、「完成度の中のほつれ」こそ重要でしょう。(ただ、方針転換があったのか、ユーキャンの資格の子やバカの子はあからさまにかわいいですね。素晴らしいですね。)

ももクロは未完成風ですが、完成されています。よくよく考えると、修正すべき部分は見当たりません。このままの特徴で、年齢を重ねても違和感なく存続することを頑張ってほしいと思わされます。全てのライブが貴重です。若い時代は永遠ではありません。

これはCHAGE AND ASKAもそうです。LUNA SEAもそうです。未完成が補い合っているわけではありません。技術もアイディアも超一流です。完成されたミュージシャンが集まってそれぞれの個性をキャラを最大限に発揮しています。そして、はみ出して見えるほつれ、キャラ。RYUICHIさんの歌唱力、表現力の中にはみでてくるキャラ。先に述べた13年前の『TONIGHT』では、イケメンで技術あるギタリストがEのオクターブの「タタッタタタッタ」っていうフレーズをひたすら繰り返します。これはキャラの表出の極致ですね。しかも曲の初めに裏から入っているのもかっこいいですね。Jさんが持ってきたJさんのキャラそのものであるような楽曲の雰囲気。それにINORANさんというキャラを乗せたらこのようなとんでもなくかっこいい曲が生まれるわけです。これは全ての曲について言えることです。

また、時を経たキャラの変化もきちんと活かされています。今回のMステで演奏された新曲はINORANさんが原曲です。これはちょっとした驚きです。例えば、13年前の『gravity』という曲もINORANさんが原曲です。これ、まったく雰囲気が違いますね。大きなことでいえば、メインギターを変えているんです。ピックアップがシングルコイルからハムバッカーに変わっています。例えば『STORM』という曲のライヴ映像を、昔のものと今の者を見比べてください。音が違います。そして、キャラも変わってきているんです。結構前からですが、INORANさんは笑う時に舌を出すんです。この前のMステでもそうでした。素晴らしい笑顔です。キャラが変わりました。音も変わりました。もう一度言います。キャラが変わりました。そして音も変わりました。はい。そういうことです。

これは、ももクロちゃんたちのソロ活動のヒントにもなるのでは、と勝手に思ったりしています。

以上、LUNA SEAの大ファンであり、ももクロの大ファンである筆者が取り急ぎお届けしました。LUNA SEAは間違いなくもっともっと世間の話題の中心にいるべきバンドです。

2013年8月28日水曜日

トットナム入門2のこと

前回の「トットナム入門のこと」という記事のアクセスが非常に高いので第二弾。

★★★

前回は、中盤のデンベレ、サンドロ、レノン、CFのデフォー、アデバヨール、そしてSBのウォ―カーの紹介をした。

トットナムは今夏大きな補強を行っている。
その一つとして、3000万ユーロでのスペイン代表ソルダードバレンシアからの加入がある。
02年からそのプロとしてのキャリアを開始した彼の初の海外リーグの挑戦だ。

8/27付けの記事によると、ソルダードはアーセナルとの北ロンドンダービーを楽しみにしているそうだ。

プレミアリーグではロンドンを本拠とするチームが多数ある。
トットナムもその一つであるが、他にアーセナル、チェルシー、フルハム、ウェストハムがある。
また、04-05シーズン以来に今季プレミアに昇格したクリスタル・パレスFCもその一つとなる。
ロンドンダービーといえば、チェルシーとアーセナルの試合が華々しく喧伝されるが、北ロンドンの狭い地域に焦点をあて、隣町ということを重視すると、トットナム対アーセナルこそ真のダービーということになる。

トットナムの本拠ホワイトハートレーンと、アーセナルの本拠エミレーツスタジアムの距離は、日本でいうと渋谷-新宿間より若干遠く、渋谷-池袋間より短いといった程度しか離れていない。山手線でいえば10分程度の距離である。
(アーセナルは06年7月からエミレーツスタジアムを使用している。それまでアーセナルが使用していたハイバリースタジアムとは1マイル程度しか離れておらず、移転後も変わらずトットナムとは近隣となっている。)

また、この北ロンドンダービーは距離的な近さのみならず、歴史的にもその重みがある。

サポーター同士のライバル意識も他のロンドンチームのサポーター間よりも強いと言われるが、その因縁は1913年まで遡る。
トットナムは1899年から北ロンドンの地にその本拠を構えていた。一方アーセナルは、テムズ川以南のロンドン南東部ウーリッチ地区に長らく本拠を置いていた。
しかし1910年、アーセナルはその経営が破綻してしまい、ヘンリー・ノリスという人物に買収さることとなる。
その後、彼の経営への積極的な意識の発露の一つとして、1913年に北ロンドンのハイバリースタジアムへの本拠地の移転が決定された。
現在あるどのチームを想像しても実感すると思うが、本拠地の移転というのは非常に大いなる決断である。
その移転先となったハイバリーと、トットナムの本拠ホワイトハートレーンとの距離はたったの4マイル。近隣のライバルが誕生することとなった。
そして…。

…といった事情を現地の人々がどの程度詳細に把握しているかは定かではないが、とにかくこのような歴史があるのだ。

★★★

そんな北ロンドンダービーを今週末に控えるトットナムであるが、実はすでに開幕戦でロンドンダービーを行っている。

それは、第1節のクリスタル・パレス戦だ。

試合結果としては、第1節のクリスタルパレス戦も、第2節のスウォンジーシティ戦もソルダードのPKによる1-0で勝利している。

この2戦においては、以前述べたデンベレのトップ下も実現されている。今年1月に加入したホルトビーも期待したい。シャルケではラウールが去った以降、トップ下でパスを散らし、献身的な運動量を見せていた(しかしフンテラールを上手く活かすことができず、ラウールがフンテラールをブンデス得点王に仕立てたような働きはできなかった。さすがにそれは求めすぎか…)。

また、今夏加入組であるブラジル代表パウリーニョ、ベルギー代表シャドリがそれぞれスタメンで起用されている。

おナjくトゥールーズから今夏加入したばかりのフランス代表MFのカプー(カプエとも表記される)も起用され、2節にはフル出場を果たしている。

このように、トットナムは新たな選手でチームをつくり直している(おそらくベイルも抜けるでしょう)。そんな中、PKによる1点で逃げ切りという形で、開幕2連勝を成していることは非常に良いスタートだといえる。

今週末のアーセナル戦は、今シーズン初の強豪との試合であり、先に述べた北ロンドンダービーでもあることから、非常に注目に値する試合となるだろう。

2013年8月26日月曜日

シャルケ(第3節ハノーファー戦)のこと

シャルケは第3節、中2日アウェイでハノーファーとの試合を迎えました。

ハノーファーはこれまで、第1節は2-0でヴォルフスブルク(最終的にはヴォルフスは9人で戦っていました)に勝利し、前節はアウェイでボルシアMGに3-0で敗れています。

内田篤人は大事をとりハノーファーに同行していません。右SBはホークラントが務めています。
中盤の底は左からジョーンズ、ノイシュテッター。そしてトップ下にゴレツカ。
左SHにドラクスラーが置かれ、酒井宏樹とマッチアップすることになります。
反対のSHはクレメンス。そして1トップにサライという布陣です。

注目は、ファルファンを怪我で欠くことから、SHをどうするか、という点にあったと思います。
中2日なのでスタミナ的な問題でマイヤーを起用するとは思えませんでした。
かといってバルネッタをスタメン起用するのも想像できないところでした。
そうだとすると、ドラクスラーを左SHとしてゴレツカをトップ下でいくことが考えられます。

おそらくこの予想は当たっていたのですが、前半の15分にこのプランは崩れ、元のフォーメーションは把握できませんでした。

前半15分、縦パスに抜け出したセネガル代表ディウフを、ホークラントとヘーヴェデスが追います。
そこで、スライディングしたヘーヴェデスは、足にいってしまい一発レッド。
これによって得たPKで先制されてしまいました。

最悪の展開ですね。

ケラー監督は選手を入れ替えない選択をしました。
前半40分にゴレツカを下げてサンタナをCBとして投入します。
しかし、その少し後、CKをきっかけとした混戦で前半終了間際に追加点を入れられています。
ディウフをつかまえることができず、フリーでヘッドを決められてしまいました。

後半10分にはサライが1点を返します。
右サイド高い位置でのフリースローを受け取ったクレメンスがクロスを上げます。
これをノイシュテッターが胸で前に落とし、これをサライが決めました。

この後、相手の退場もあり、決定機をつくりつつも、追いつくことはできませんでした。

最終的にはフクスまでイエロー2枚で退場していました。
ドラクスラーがなだめているシーンは「おお!」って思わされました。

★★★

◆ドルトムント対ブレーメン 1-0

1-0で連勝中のブレーメンを、ドルトムントはレヴァンドフスキの1点により下しています。
12年ぶりの開幕3連勝だとか。

◆ヘルタ対ハンブルガーSV 1-0

細貝選手がボランチでフル出場し、試合も勝利しています。

◆バイエルン対ニュルンベルク 2-0

守備的にいくという戦術的理由で清武選手はスタメンを外れています。
おそらく真っ向からいけばもっとやられていたと思われます。

ゲッツェ選手の初出場。
また、チアゴ・アルカンタラもさらっとスタメン固定ですねこれは。
と思ったらチアゴは負傷退場してしまいました。

リベリーとロッベンが1点ずつ決めています。
珍しくリベリーがヘッドで決めています。ブンデスでは初のようです。

◆マインツ対ヴォルフスブルク 2-0

岡崎選手は1トップで出場しています。
決定機を外してしまったのが残念でした。
ちょうどドラクスラーの縦パスにクレメンスとサライが抜け出し、最後にサライが外してしまったのと同じような位置からの同じような外し方でした。
しかしマインツ強いですね。

ヴォルフスは後半19分にグスタボがイエロー2枚で退場しています。
後半39分に長谷部選手をやっとピッチ上に見ることができました。
次節はグスタボを欠きまsすが、長谷部が出場できるかは微妙なところといえそう。

3節を終え、全勝チームはドルトムント、レバークーゼン、バイエルン、マインツの4チームだけとなっています。

2013年8月23日金曜日

シャルケ(CLプレーオフPAOK戦)のこと

CLが始まっています。

CLは、まず予選の3回戦があり、この勝者を加えたチームでプレーオフを行います。
このプレーオフの勝者10チームが加わった32チームで、グループステージを戦います。
グループステージは8つのグループに4チームずつが振り分けられ争います。
各グループの1位と2位の16チームが決勝トーナメントへ進みます。
3位チームはELの決勝トーナメントへ割り込みます(ELはCLの下位互換みたいなやつです)。

そして、昨年ブンデス4位のシャルケはプレーオフからの参加となります。
(3位以上のチームはグループステージからの参加となります。)

シャルケのCLプレーオフの対戦相手は当初、ウクライナのメタリストというチームでした。
しかし、メタリストは過去の八百長関与によって、UEFA主催のクラブ大会についての出場資格を剥奪されました。
そこで、シャルケの対戦相手はこのメタリストにCL予備予選3回戦で敗戦したギリシャのPAOKに変更されています。
これが決まったのが14日。
PAOKの監督は昨年12月までシャルケの監督をしていたステフェンス監督です。運命的な再会です。
もっとも、チーム情報的には(スカウティングですね)シャルケが不利になりそうな相手であるといえます。

★★★

そして21日にシャルケのホームでファーストレグが行われました(セカンドレグは27日にPAOKのホームで行われます)。

先の試合で怪我をしたフンテラールに代わり、サライが1トップを務めました。
そして、左SHには17歳のマックス・マイアーが起用されています。

試合開始から、ほとんどシャルケがボールを保持し攻め立てていきます。
内田選手も多くの時間で高い位置をとり、左SBのフクスも高く上がる場面が多くみられました。
パス等の技術的にも明らかに実力に差が感じられます。
しかし、前半に決められた得点は1点にとどまりました。
フクスがドラクスラーに折り返し、シュート。このこぼれ球をサライがファルファンに送り、ファルファンが見事に流し込んだ。
このゴール自体は素晴らしかったです。しかし、この1点にとどまりました。

問題だと思われたのが、相手の数少ないチャンスがいずれも危険な場面となったことです。
前半にPAOKに訪れたチャンスは、非常に少なかったです。
審判に二度ほどパスカットされそうになりましたが、特段の連携ミスなくシャルケが試合を支配していました。
しかし、カウンターやCKのチャンスはどれも決められてもおかしくありませんでした。
とりわけCKの守備はそろそろやばいです。確実に弱点だと認識されています。

また、右を使って攻める場合に、内田篤人が出し所を探して止まってしまう場面がかなり見れました。
ウクライナ戦でも同様の状態で仕方なく下がり目にパスを出してカットされていましたが、この試合でもカットを受けていました。

7月28日のやべっちFCのインタビューで内田選手は、パスの出し所がないときに無理に前にいこうとしてとられてしまうことが多いことを話していました。
そのことを本田選手にも指摘された、と。「無理だったらターンを覚えろ。やりなおせ。」と言われたと話していました。
「そういうのはラ―ムとかがすごい上手いです。見てても、ボールとられそうでとられないし。」
「僕それがまだぜんぜんできないので、これからしっかりやらないと」と語っています。

おそらくこのこともあって前につっかかろうとしていないのだと思いますが、ここでのパスミスが多いのです。
これは受け手の問題なのか出し手である内田選手の問題なのかは分かりませんが、もったいなく感じてしまいます。

ラ―ムは、リズムを崩さずに縦へ速く突破しようとして(あるいは突破するフリをして)相手の陣形を乱して、突然切り返して左後方にパスを出すのが上手いです。
そんなことができたら世界最高峰のSBになってしまいますが、期待したいです。

他方で、最新号のNUMBERで語っていた「自分のところで味方を休ませたい」という意識が実現されたシーンが見られました。
もともとシャルケでは内田選手がボールを受け取って前を向くと周囲が走り出す、というシーンが見られましたが、低い位置でボールをキープしてリズムをつくっているシーンがこの試合では見られました。

ちなみに、長友選手は同じくやべっちFCのインタビューで、現状では自分より上だと思うSBとしてダニエウ・アウべス、アシュリーコール、マルセロの三人を挙げていました。
スピード、運動量、積極的な攻撃参加、といった身体的な特徴により輝くSBですね。
身体能力型のSBと技術やサッカーIQ型のSBがいて、日本代表は非常にバランスが良いです。
これを活かした戦術として、「左でつくり、右でしとめる」というものがザックジャパンでは採用されているのでしょう。

前半のボール保持率はシャルケが70%。余裕のある展開で折り返しました。

後半もボールを保持しつつも攻めあぐねていると、後半28分。やられました。
左サイドから中央に切れ込んだストフがミドルシュートを決めます。
猛然と中央にドリブルし、シュートコースのないまま右隅にミドルシュートをしとめました。
ニアに選手が走り込んでいたのでGKはゴール左隅から動くことができず、中央にもPAOKの選手は詰めていました。
確かに人数は足りていましたが、シュートを選択しそれを仕留めたストフがすごかったというほかありません。

そしてシャルケが猛攻を開始するのですが、結局決まらずアウェイゴールを取られ分けてしまいました。さらにファルファンが怪我で退場しています。

後半24分に17歳のマイアーとの交代で入った22歳のクレメンスは、随所で技術を見せつつも、焦れてかなり遠い距離からのシュートを豪快にふかしてしまうシーンを見せてしまっています。また、同点に追いつかれた後にヘーガーに替え投入されたゴレツカ。イケメンで落ち着いたプレーをしますが、チームの空気を変えるには若すぎるのかもしれません。

ドラクスラー含め、シャルケは若手ドイツ代表のホープが揃っているチームになっているのですけどね。

次は27日にギリシャでセカンドレグがあります。なんとか勝ってほしいところです。

2013年8月18日日曜日

シャルケ(第2節ヴォルフスブルク戦)のこと

第2節が行われた。

シャルケ側の前節との変更点は、まず、CBがマティプではなくフェリペ・サンタナだという点だ。
全節やらかしてしまったマティプは控えに回され、サンタナがスタメンに置かれている。
今季からヘーベデスは昨季と逆の左側のCBで固定のようで、サンタナは右側のCBとしてマティプと入れ替わっている。
そしてボランチはノイシュテッターではなくヘーガーが起用されている。
怪我で代表を見送ったドラクスラーは大丈夫そうだ。

対するヴォルフスブルクは、バイエルンから移籍したグスタボがいきなりスタメン。
そしてトレーシュが右SBに置かれている。
トレーシュは2011年にシュトゥットガルトからヴォルフスに移籍した選手だ。
当時はドイツ代表にも呼ばれており同時期にシャルケも獲得を狙っていた選手である。
彼は基本的にボランチをやりつつ右SBもやるという選手であり、長谷部と非常に似た役割を担う。
グスタボが加わり、トレーシュが序列の上にきていることは、長谷部にとってかなり厳しい状況であろう。
グスタボは左右に動いてビルドアップに加わり、連携も問題なさそうだ。
そして、パワーと技術のあるFKや競り合いの強さをCBナウドが見せてくる。
ジエゴもジエゴ的な動きをみせてくる。

第1節ではハノーファーに2-0で負けてるからチームはそこまで出来上がっていないだろう。
そう思っていたが、どうやらそうではなさそうだ。明らかにシャルケは押されている。
そこで調べると、前節のヴォルフスブルクは9人で試合をしていたようだ。


試合は動かず後半に。
CK、先週と同じような形で失点。

…と書いたところまでで、中継を見ながらのブログ作成は終了されている。

4-0でシャルケは敗北した。

★★★

その他のメモ。

ドルトムントは昇格チームのアイントラハト・ブラウンシュヴァイクを2-1で下しています。

途中から出場したホフマンという謎の青年が活躍していました。7番を背負う謎の青年です。
彼は、2011年にドルトムントに加入し、今年の4月にトップデビューを果たした選手です。
プレシーズンマッチでの評価がよく、点の動かない後半23分に大きな期待とともに投入されています。
そして彼は期待に応え1点目を奪い、さらにPKをとり、これをロイスが決めました。

バイエルンは前半13分のマンジュキッチのゴールを守り切り、地味な展開で、アウェーでフランクフルトに0-1の勝利を収めています。
前節で起用のなかったシャキリがスタメン起用され、同様に起用のなかったチアゴも、そのシャキリとの交代で後半20分に投入されています。
あれ、ハビ・マルティネスは…。

ヘルタは、試合開始直後、「PA内でパスに反応し飛び込みGKと競り合う細貝」という貴重なシーンがありました。そこに象徴されるように、かなり前目でも動きまわっていました。ちらっとみたけどのびのびやっていて、「あれ、こんな選手だったっけ」と思うくらいのそれでした。

そのヘルタの対戦相手であるホームのニュルンベルクは、1-2で迎えた後半44分にFKのチャンスを得ました。そして清武が素晴らしいFKを決め、引き分けに持ち込みました。

マインツの岡崎はフル出場。得点はないものの、いまや驚かなくなったキレのいいドリブルなども披露しました。また、チームメイトともうまくやれているようです。

2013年8月14日水曜日

偶然に頼った音楽のこと

偶然に頼った音楽に対する人気が、しっくりこない。

偶然に頼った音楽は、例えばこのような5分でつくれる他の偶然に頼った音楽と、果たして区別できるのだろうか。



2013年8月12日月曜日

シャルケ(第1節ハンブルガーSV戦)のこと

ついにブンデスリーガ13/14シーズンが開幕しました。

バイエルンは3-1でボルシアMGを下し、ドルトムントはスタメン起用されたオーバメヤンのハットトリックもあり4-0でアウグスブルクを圧倒し、2強はその力を示しています。

また、日本人は、移籍組がいきなり活躍を見せました。

ヘルタとフランクフルトの試合では細貝選手がボランチで先発出場しました。

長短のパスを散らし躍動した細貝選手の活躍もあり、ヘルタは6-1とフランクフルトをチンチンにしています。「チンチンにする」というのはいつの間にかサッカー用語みたいになっていますが、ガンバ時代の安田理大選手がよく使っていたイメージです。また、細貝選手はブンデス公式HPによるこの試合のMOMを獲得しています。

フランクフルトのGKは昨季のシャルケ戦でもとんでもないセーブを連発していたケヴィン・トラップ(ドイツ代表の第三GKでもあります)。6失点、完全に守備が崩壊しています。トラップは、ドイツ紙キッカーによる昨季のベストイレブンに、ノイアーを押さえて選ばれています(内田選手がラ―ムを押さえて選出されてしまい、本人含め微妙な反応をするほかなかったファン投票によるベストイレブンとは別のやつです)。ちなみにドイツ代表の第二GKはこのあとシャルケが対戦するハンブルガーSVのアドラーです。

そして、シャルケの試合の直前には、マインツとシュトゥットガルトの試合が行われています。

この試合で岡崎選手は、古巣相手に得点を決めました。数人に囲まれつつも中盤でボールをキープし味方に預ける岡崎。そのままゴールへ走る岡崎。ロングボールをエリア内で受ける岡崎。ザキオカターンをする岡崎。左足でDFの股下を通しゴールを決める岡崎。マインツ背番号23オカザキ。直後にCKに対しヘディングでゴールの危機を救った岡崎。オカザキ。オカザキ!オカザーキ!

この試合を見ても感じましたが、ドイツのGKの質はかなり高いです。わりと守備が崩壊めでもロースコアにとどまるのは、GKが最後に帳尻を合わせているからです。

ちなみに、この夏にシャルケからマインツへ移籍したクリストフ・モリッツ選手と、同じく今夏にドルトムントからシュツットガルトへレンタルされたモリッツ・ライトナー選手は、ともにこの試合に出場していますが、同じ時間にピッチに立つことはありませんでした。姓にも名にもなる「Moritz」の正体は掴めませんでした。


★★★

第1節、シャルケはハンブルガーSVをホームで迎えた。

昨季は11月のアウェイで3-1で敗れているが、4月末に行われたホームでの対戦ではフンテラールのハットトリックもあり4-1で下している。特段の苦手意識はない相手である。

ハンブルガーSVは、以前も述べた通り、先月、30分ハーフで行われるテレコムカップで0-4でバイエルンにボコボコにされている。

また、先月末のテストマッチで2部所属のドレスデンの対戦でも0-4で大敗している。これに関し、ロッカールームでSDのクロイツァーさんが激おこだったという情報が入っている。その記事のタイトルは『HSV強化部長:「こっちもグッチ、あっちもグッチ!」』という臨場感のあるもののだった。調整がうまくいっていないのか、それともこの説教でチーム状態が上向いたか、それは不明である。

ちなみにシャルケの昨年の第1節は、アウェーでハノーファーと2-2で分けている。



キックオフ。

試合は早々に動いた。カウンターでドラクスラーがフンテラールにパスを送る。GKの位置と体重のかけ方を見極めたフンテラールが冷静に押し込んでシャルケが先制する。

しかし、マティプのハンドによりすぐにPKで返される。PKの判断に抗議をせず悲しそうな顔をする3日前に21歳になったばかりのマティプ。キッカーはいつの間にかハンブルガーに帰っていたファンデルファールトだった。これが決まり悲しそうな顔をするマティプ…。

足を踏まれたドラクスラーは下げられ、1つ年下の18歳レオン・ゴレツカと交代。水曜のパラグアイ戦のドイツ代表メンバー21人のうちに、ドラクスラーは最年少で入っている。大事に至らなければいいが。

その交代の直後、ロングフィード。からのクロス。からのヘッド。一瞬のカウンターで再び失点。

焦る時間が続く。しかし前半終了直前、CKのチャンス。ショートコーナーを選択しクロスが上がる。これをフンテラールが押し込む。自信に満ちたオーラがある。今季はいけそうか。サライが来たことによって奮起したんですかね。フン起したんですかね。

前半が閉じられる。先制直後のPKやドラクスラーの負傷交代といったアクシデントもありつつ、前半の内に同点に返しておけたことは大きい。

後半の立ち上がり早々、ハンブルガーにCKのチャンス。これをファーで合わせられ逆転されてしまう。

CKの守備は、背の高い選手は、ニアにブロックをつくるか直接相手選手のマークにつく役割を任される。他方で背の低い選手は、ファーサイドのゴールライン上に立ち、空間を塞ぐ役割を任されることが多い。今回も内田選手はその位置にいた。ファーでマティプが競り負け、ヘディングで合わせられてしまった。ボールは内田選手とGKのヒルデブラント選手の頭上を超えていった。

ちなみに先の試合でヘディングでスーパークリアした岡崎選手もこのファーの空間を塞ぐ位置にいた。ちなみに同様の理由で、CKやFKのときに最後列中央センターラインの少し前に一人で構える役割も、内田は任されている。

ノイシュテッターに代えアダム・サライ投入。バタバタする。落ち着く。バタバタする。落ち着く。完全に引かれてしまい、なかなか崩せない。無理めな態勢での内田のフンテラールへのクロスや、遠目でのミドルの選択など、リズムに変化をつけたところでチャンスは生まれていく。

そんな中、クレメンスがミドルを放つ。シュートコースはほとんどなく、DFの人数も相手の方が上回りブロックがつくられていた。とはいえリズムに変化をつけるという点では悪くない選択であろう。しかし、やはりシュートコースはなく、シュートはGKの真正面。GKアドラーは両腕でボールをつかむ。しかしボールはこぼれる!そこをサライがつめる!押し込む!同点に持ち込むことに成功した。

シュートで終わることも大切だ。Jリーグを2連覇した監督でもある松木さんが常日頃「シュートで終わる意識!シュートで終わる意識!」とおっしゃっているように。シュート意識は、このように何かしらのアクシデントで点が入る可能性があるため、攻撃のための意識という側面もある。他方で、守備のためでもある。とりわけ前掛かりになっているときは、後ろの人数を確保するためにもシュートで終わることが必要になる。数年前から、脳内松木さんが叫ぶことが多くなった。

その後はお互いにチャンスが生じる。フクスのFK。いい感じにエリア内でこぼれた。マティプが受け取る。ゴールは目の前。シュートコースもある。ボールは左にそれる…。マティプの悲しそうな顔…。


昨年も第1節は分けた。しかしその後2連勝している。立て直すことを期待したい!


★★★

試合後、ドラクスラーの代表離脱が報じられている。全治等は不明である。心配だ。。

2013年8月10日土曜日

爆裂お父さんのこと

色々と騒がれている先の27時間テレビにおける「爆裂お父さん」の企画。

いくつかのことがすでに様々な場で指摘されているが、どれもピンとこない。仮に問題があるとすれば、そもそもAKB48が出演したことなのではないだろうか。

あのコーナーの趣旨はこうだったはずだ。すなわち、売れないアイドル(あるいは売れかけているアイドル)が、発売されるCDの宣伝のために登場する。そして、鍋を囲みトークをする。その中で、予め用意されたきっかけにより加藤さん扮する「爆裂お父さん」が怒り、ジャイアントスウィングがなされる。この「ジャイアントスウィングによる回転」と「CDの回転」とが掛けられて、加藤さんによりアイドルの身体が回転させられている間にだけ楽曲がかかり、それが宣伝となる。というものだ。

そのようにして、「酷い目にあったのに何故か心からお礼を言う」という倒錯した状況が現れるのだ。そこにシュールな笑いがあったのではなかったか。

このシュールさが笑える笑えない云々という指摘は、暴力の是非を問題とした場合には、論点がズレている。意味のある暴力ならアリで意味のない暴力ならナシ、とでもいうのだろうか。そう考えるのでなければ、暴力の是非において問題とされるべきは合意の有無であり、今回、合意は明らかに存在し暴力としては問題がないというほかない。加藤さんと彼女たちは、加害者と被害者という関係にあるのではなく、企画の表現主体という同一の立場にあるのだ。そこを理解できないのは、アイドルという存在にのめり込みすぎというものだろう。

とはいえ、違和感を残す放送であったことは間違いない。そして、問題や違和感の正体が暴力でないとすれば、どこにあるか。それはやはり、AKB48が爆裂お父さんに出演している、という部分だろう。

AKB48は売れないアイドルや売れかけているアイドルではない。ジャイアントスウィングやそれに類する暴力を受ける理由が企画の表面上存在していないのだ。

特番であることから、仮にAKB48の出演という違和感には目をつぶるとしても、決定的に問題がある箇所があった。それは、お台場合衆国のCMが途中で何度も配置され、CMにおいて難なく曲が流されていたということだ。これに関しては岡村さんも気になったようで、CM明けに「いまのはCMやからね」といった感じのフォローをしていた。これはさすがにまずいだろう。

なんであれ、彼女たちにはジャイアントスウィングによって宣伝を受ける理由がないのである。違和感の正体はここにあったのではないか。

★★★

AKB48は、一瞬の印象では価値を把握できないハイコンテクストなコンテンツであった。少なくとも私にとってはそうであった。しかし最近、ユーキャンのCMの子やめちゃイケの試験におけるバカの子といった、一瞬の印象で価値を把握できる子たちが売り出されており、一般視聴者もコストなく価値を享受できるようになっている印象がある。私見であるが、バカの子のかわいさは半端ない。確実に私の「かわいい」というイデアの水槽か出てきた存在である。いかなる修正も必要としない完全なる存在である。

2013年8月7日水曜日

シャルケ(DFBポカール1回戦)のこと

本格的に夏ですね。13/14シーズンが始まりました。

★★★

週末のリーグ戦開幕に先立ち、DFBポカール1回戦の32試合が行われた。シャルケは8月5日に5部相当のリーグに所属するネッティンゲンと対戦している。

DFBポカールとは、ドイツカップとも呼ばれ、ブンデス1部と2部のクラブに加え3部の前シーズン上位4クラブ等が加わった64チームで競うカップ戦である(日本でいう天皇杯にあたる)。負ければ終わりの気の抜けないトーナメント戦(ノックアウトラウンドと呼ばれる)であり、1回戦では8月2日から5日の間に32試合が行われている。対戦相手は抽選で決められるが、1部所属チームは1回戦は下部のチームとあたる。なかなか波乱は起きないが、プレシャーなく気合十分の相手に足をすくわれることもなくはない(これも天皇杯と同様である)。今回でいえばブレーメンが3部のザールブリュッケンに3-1で敗れるなどということも起き、なかなか油断はできないものとなっている。

ネッティンゲンは、多くの場合ポカール1回戦がそうであるように、がんがんプレスをかけて気合い十分で立ち向かう下部チームであった。前半にはシャルケより多く決定機を迎える。対するシャルケ、気になる公式戦初戦は、フンテラールとサライを同時起用した2トップという布陣で迎えた。1トップでドラクスラーをトップ下とした場合に、バストスが抜けたため、左サイドの駒に不安を覚えたのかもしれない。

「左でつくり右でしとめる」というザックジャパンのようなチャレンジを繰り返すシャルケ。先制点はこのチャレンジが結実した形となった。昨シーズンは若手コラシナツに場所を奪われたフクスのクロスを、中央のサライがスルーし、ファーで受けたフンテラールがこれをダイレクトでゴールに沈めた。セットプレーを多くの場合任されてきたフクスの足元、サライの視野、フンテラールの決定力、という3人の良さがまさに現れたシーンだった。

後半になっても点差は1にとどまり、依然相手はいきいきとしていたことから、ヘーガーが下げられ、出場する予定のなかった内田が投入された(前日にスタッフから、コンフェデ等により合流が他のメンバーより遅れたことを理由に、起用されないことを告げられていたそうだ)。さらにサライをバルネッタと替え、フンテラール1トップでドラクスラーをトップ下とする布陣となった。やはり左サイドのバルネッタは若干心許ない。もっとも、器用さを有する故にSB起用までされてしまうバルネッタに対しては、長谷部や細貝に対するものと似た気持ちを覚えるので、個人的には応援している(バルネッタについての詳細は以前も述べた)。

相手選手に苛立つドラクスラーを内田がなだめるシーンもありつつ(内田がヘーベデスに審判に抗議にいくよう指示を出したところでTwitterのTLは盛り上がっていた)、そのドラクスラーはゴレツカと交代。そして終了間際18歳のゴレツカが猛ダッシュし、フンテラールとのワンツーで抜け出し素晴らしいゴールを決めて2点目。移籍後公式戦初ゴールとなるゴールが決まった。



はっきり言って苦戦してしまった。とはいえ、ここは柱の男のリーダーであるカーズ氏の哲学を思い起こすべきである。「勝てばよかろうなのだァァ」は、カップ戦に対する心構えでもあると言われている。悪い結果ではなかったといえよう。

日曜はいよいよ開幕戦、ハンブルガーSVとの試合。期待したい。

2013年7月31日水曜日

7/7~7/31のサッカーのこと

★ブンデスリーガ

バイエルンに4年間在籍したドイツ代表マリオゴメスの、フィオレンティーナへの移籍が決まった。10-11にはリーグ得点王を獲得し、不動のレギュラーとして活躍してきたが、12-13シーズンには、移籍してきたマンジュキッチにスタメンを奪われた。しかし、途中出場においてもその優れた得点力を発揮し、バイエルンがCLを勝ちぬきつつリーグでも他を圧倒した力の一端を担った。また、昨季体制のラストマッチとなるドイツカップ決勝での物語として優れた活躍は以前も述べたところである。

基本的に「試合には入らずゴールだけを決める」という特徴ゆえに、監督がペップに交代した来季にはますます出番はないだろう。また、マンジュキッチだけでなくゲッツェもバイエルン入りしており、明らかにマリオが多すぎた。したがって移籍はやむを得ない。彼のイタリアでの活躍を期待したい。セリエの試合は、長友が出ているインテルの試合をたまに観るくらいだが、来季はもしかしたらさらに一人日本人も…。いずれにせよ、フィオレンティーナは昨季4位という高順位で終えている。マリオゴメスはセリエを盛り上げる人材となりうるだろう。

それとは逆に、チアゴ・アルカンタラがバルセロナからバイエルンに移籍してきた。監督の熱烈な希望であったことから、プレシーズンマッチの多くで起用されている。

プレシーズンマッチは多く行われたが、7/20.21に行われたテレコムカップ(4チームの大会である。30分ハーフという変則的な試合が行われる。)を取り上げよう。新体制で初のブンデス1部所属チーム同士の対戦となるので、プレシーズンマッチの中では比較的重要度が高めの試合となる。参加チームは、バイエルン、ハンブルガーSV、ボルシアMG、ドルトムントの4チーム。

バイエルンは、1戦目ハンブルガーSVを4-0で下した。そして、翌日ドルトムントを下したボルシアMGを5-1で制し、優勝している(意外にもバイエルンはこれがテレコムカップ初優勝だそうだ)。30分ハーフにおいてもこの得点力…。中日のない連戦であるにも関わらずこの得点力…。そして得点者に偏りがないところが恐ろしい。この大会においても、チアゴは中盤の底で効果的な動きを見せ、ボルシアMG戦では移籍後初ゴールを記録している。もっとも、アンカーでの起用は守備面で不評であるようだ。ただし、ミュラーがCF起用され、ラ―ムが中盤起用されるなどしており、フォーメーションは定まっていないようである。実際、ペップはボルシア戦の後半、チアゴのパスミスを見かね、クロースとその位置を入れ替えている。ちなみに、クロースの怪我でスタメンに舞い戻り、そのまま好調を維持しているロッベンは、ペップの就任が決まった際に退団濃厚と噂されていたが、新体制でも場所を得られそうだ。

そんなバイエルンであるが、7/27に行われたドイツ・スーパーカップでは、ドルトムントに敗れている(以前も述べた)。ここでもチアゴのアンカー起用は不評だった(あれ、やはりしつこくアンカー起用されているな…)。このドルトムントの勝利は、リーグ全体において良い結果であろう。ブンデスリーガをつまらないリーグにさせないためにも、対抗馬であるドルトムント(移籍についていえば、若手ドイツ代表のライトナーについて、契約を4年延長しつつシュトゥットガルトに2年間の期限付き移籍をさせた)とシャルケの活躍に期待したい。

★プレミアリーグ

また新たなベルギー代表がプレミア入りした。トゥエンテからシャドリがスパーズに移籍。スパーズについては以前も述べた。プレミアの移籍が大きく動くのは8月になるだろうか。

そして、マンチェスターユナイテッド・アーセナルが来日した。

ユナイテッドはマリノスとセレッソと対戦した(テレビ東京でサッカーを観たのは初めてかもしれない)。

スタジアムにおけるチャントについて「マンU」という略称を使用すべきでない(侮蔑的な意味が含まれている)という注意が周知されていたようだ。これは香川が加入したときにも周知の動きがあったが、それでもこの略称はなかなかなくならない。その理由はおそらく代替案がないことにあろう。大手メディアや選手が略称を名付けて固定されることを願いたい。例えば「マンユナ」というのもあり得るだろう。しかし強い違和感があることはできない。「マンU」に慣れており、また、マンチェスターシティは問題なくマンCであることも影響しているだろう。なんにせよ、早々に変更し、慣れるほかないだろう。

試合については、セレッソの南野くんが世界に見つかったことくらいが特筆すべき点だろう。素晴らしい動きをみせ、優れたゴールを決めた。試合中にTwitterでMinaminoと検索したら、賛辞の声が多くみられた。「Minamino - reckon that'll be a name to remember...」というのが印象的だった。

アーセナルはグランパスとレッズと対戦している。

試合は都内で中継されておらず、ハイライトしか見れていない。試合外では、アーセナルの錚々たる面々が日本を楽しんでいる様が動画や画像を通じて伝えられてきた。相撲を観戦したり、ノリノリで侍の格好をしたり(ポドルスキとメルテザッカー)、寿司職人となったり(アルテタとサニャ)と、興味深かった。日本を楽しんでもらえたことが単純に嬉しい。また、グランパス戦は、ベンゲルが名古屋に帰還してグランパスと対戦するというのも物語として優れていた(ベンゲルは95-96、96-97のシーズン途中までグランパスで監督をしていた。そのとき、選手として現グランパス監督のピクシーはベンゲルに指導されていた)。

とはいえ、アーセナルのアジアツアーで最も話題をさらったのは一人のベトナム人だった。彼は選手の乗ったバスに8キロも並走し、最後にはバスに招き入れられサインや写真撮影をするという栄誉を勝ち取っている。

「The Running Man - Arsenal Tour 2013」



素晴らしい映像。「Sign Him Up!」の合唱。

2013年7月28日日曜日

シャルケ(アルサッド戦)のこと

シャルケのメインスポンサーであるガスプロム主催による、アルサッドを招いた「グラシアス、ラウール!」と銘打たれた試合が日本時間の7月27日深夜に行われた。
アルサッドは現在ラウールが所属するカタールのチームであり、2010-11シーズンのACLの覇者でもある。2011年のクラブワールドカップ3位決定戦で、柏レイソルがPK戦で敗れてしまったあのチームである。ちなみに今季のJ2得点ランク2位の選手も所属している(6月までガンバ大阪にいたレアンドロである。今回の試合にも出場していた)。 試合前からTwitterで流れていたシャルケのメンバー表には、背番号7の選手が二人おり(マイヤー。そしてラウール!)、さらには今年5月に引退した元ドイツ代表DFメッツェルダーの名があり、ファンの興奮を煽っていた。メッツェルダーは長年たび重なる怪我に苦しみ、32歳の若さで引退を決断している。 試合はまず、前半3分にファルファンがPKを相手GKの逆をついて冷静に押し込んだ。続く8分に、ファルファンの右サイドからのクロスに、クレメンスがワンタッチでサライに送り、サライがワンタッチで見事ゴールに流し込んだ。後ろから来たボールをダイレクトで押し込むサライの技術に驚嘆させられた。さらに24分には、中央に位置したクレメンスが右サイドのファルファンにパスを送り、ファルファンがドリブルでしかけマイナスのパスを送る。それを相手DFが足にあて、こぼれたところをサライがつめて3点目が決まる。そして30分には、右サイドでフリーとなっていたファルファンに対するマティプからの正確なロングパス。これを受けたファルファンが高速ドリブルでゴールに向かい、浮かせたシュートでGKを交わし4点目。 後半にはGKを除く10人が交代し、ラウールがシャルケのユニを着てピッチに立った。フンテラールとのキックオフの場面に会場が沸いた。55分、フリーでPA内で受けたフンテラールがGKとの一対一を制し後半の1点目を奪取。58分には、バストスが右奥のスペースにノールックで出したパスを、走り込んで受けたゴレツカがクロスを上げる。ラウールが走り込んでいる。と思ったらそのままボールはゴールに吸い込まれた。ゴレツカの無邪気な笑顔から推測するに、クロスだったのだろう。59分、ラウールを中心とした崩しに、DFラインから猛然と走ってきたホーグランドがPA内で受け、中央のフンテラールにクロスを送り、フンテラールが押し込んだ。これで6点目が入った。 そして64分、内田がバストスに送り、バストスが速いクロスをファーに送る。高めとなったクロスを足でトラップしたドラクスラーが驚異的なボールタッチで3人を交わし、ラウールに送る。それをきっちりラウールが左足で決めた。ラウールらしいワンタッチゴール。讃えるようにドラクスラーを持ちあげるラウール。素晴らしい瞬間だった。最後に、69分、ラウールが自ら得たPKを決め9点目。子どもたちのもとへ駆け寄るラウール。素晴らしい瞬間だ。 68分にフンテラールとの交代でメッツェルダーが投入され、86分にはラウールとマックス・マイヤーという新旧7番の交代も見られた。 これ以上ないというくらい本当に素晴らしいお祭り試合になった。シャルケとしても、様々なゴールパターンが見られた。実戦とはいえないにせよ、とりわけゴレツカ、クレメンス、サライといった新戦力の能力が素晴らしく、前線の補強は少なくとも成功したと思われる。



ちなみに、同日ドイツ・スーパーカップが行われている。

これは、ブンデスリーガの優勝チームとDFBポカールの優勝チームが対戦する試合であり、日本でいうFUJI XEROX・スーパーカップにあたる(J1優勝チームと天皇杯優勝チームが対戦する)。

2011年にはシャルケがPK戦の末カップを獲得している(日本人についていえば、香川がフル出場し、内田はベンチで出場なしという試合であった)。

今回は、リーグもポカールもバイエルンが優勝しており、リーグ2位のドルトムントがバイエルンの対戦相手となっている(昨年はその逆でリーグ2位のバイエルンがドルトムントの対戦相手となり、バイエルンが2-1でドルトムントを下している)。シーズン後の移籍した選手が実戦で初めて見られることから、スーパーカップは毎年注目に値する試合となっている。


そして、ドルトムントがバイエルンを4-2で下した。

個人的な今季のドルトムントの注目選手はオーバメヤン。彼は、ドルトムント移籍後の練習において30m走でボルトを超える記録を出したそうだ。この試合でも足の速さだけは見せつけていた。ドルトムントサッカーにうまく組み込まれたら脅威になりそうだ。

オーバメヤンは、若くしてミランに保有され、レンタルのたらいまわしにあった後、ミランが手放した昨年サンテティエンヌで活躍し、この夏にドルトムントに獲得された選手。注目したい。ちなみにイタリア・フランス・カボンの代表を選べたようだが、彼はカボン代表を選んでいたらしい。今季、どうなるか、みてみよう

2013年7月25日木曜日

シャルケ(サウザンプトン戦)のこと

日本時間7月24日の深夜、シャルケはオーストリアのフィラッハでサウザンプトンとのテストマッチを行った。ユニフォームがいつもの青でも白でもなく緑色で若干の違和感を感じつつ眺めていた。試合内容に関しては、前半は動かずぐだぐだで、後半は相手のサウザンプトンがとにかく緩かった。とくに何かが分かる試合ではないように思えた(ちなみに吉田は怪我明けでベンチ外)。ゴレツカの8、アダムサライの28、そして後半から入ったクレメンスの11のそれぞれの背番号を、ユニフォームを着た姿で確認できたことだけが収穫だった。2対0でシャルケが勝利した。

初シャルケ記事なので、今回は出場した所属選手を紹介していこうと思う。

スタメンは、GKが元ドイツ代表の79年生まれ、ヒルデブランド。そして、DFが右から内田、カーン・アイハン、ヘーベデス、フクスだった。ヘーベデスは88年生まれのドイツ代表である。代表ではCBではなくSBとして出場することが多い。そして、注目すべきは、5歳の頃からシャルケでプレーしているユース上がりの10代のアイハンが出場した点であろう。来季はリーグ戦で使われるのかも見どころだ。そして、左SBはフクスである。昨季は、後半から若手のコラシナツにスタメンを奪われることが多かったフクス(Kolašinacの日本語読みは様々な表記が試みられたが、最近コラシナツに落ち着いたようだ。)。髭が似合うこのフクスは、左足の正確なキックをもっているので、FKを任されることが多い。

そして中盤の底が、新加入の若手ゴレツカ、そしてジョーンズ。右SHが右利きのバルネッタ、左SHが左利きのバストス。右SHにはファルファンがいるため、バルネッタは左に配されることが多い。しかし、今日の試合を観る限り、やはり右の方がやりやすそうに見えた。バルネッタは、レバークーゼン時代から「控えの中でのファーストチョイス」という位置につくことが多い。昨季はリーグ戦において、先発出場2試合ながら34試合中21試合もの試合に出場している(ちなみに内田は24試合出場し、すべて先発出場である)。バルネッタは器用であるがゆえ、さ内田が怪我の際にはSB起用までされたよう記憶している。そしてトップ下にはドラクスラー。ワントップにアダムサライがついた。

交代については、まず、後半開始時に、アイハン、ドラクスラー、バルネッタが、それぞれマティプ、クレメンス、フンテラールと交代している。その後、ジョーンズに代わりノイシュテッター、サライに代わり、プッキが入った。これらについても、特に示唆は得られなかったが、新加入選手がそれぞれのイメージ通りの動きをしていたように思える。新加入選手については以前も述べた

得点シーンを記録しておくと、1点目は内田のアーリークロスが起点となった。このロングボールを今季加入した若手クレメンスが押し込もうとするもGKにあたり、その跳ね返りをフンテラールが押し込んだ。先の日本代表の中国戦における柿谷、ユナイテッドのマリノス戦における香川にもそのようなシーンが見られたが、あえてトラップをせず、ボールの進む先を正確に読みながら、身体の入れ方で相手をかわしていくクレメンスの技術に痺れた。そして、2点目は、こぼれ球をマティプがニアに強く正確なシュートを決めるという意外なシーンも見られた。毎回その年齢を確認すると驚くのだが、まだ彼は21歳である。すっかりスタメンに定着している素晴らしい才能である(ドイツ代表を選べたが、カメルーン代表となっている)。

以下、一度使ってみたかった図を作ってみた。Football Tacticsというサイトで簡単につくることができる。5分ほどでできた。



★★★

ちなみに裏でやっていたバイエルンとバルサの試合も流していたが、完全にバイエルンがパスサッカー(いわば「バルサ的サッカー」)でバルサを翻弄していた。空間に出す長短のパスが面白いように決まる様は圧巻だった。白いシャツでたたずむペップの自然さも感じられた。左SHのリベリと昨季より一列高い右SHで出場したラームがいい動きを見せていたが、まさにそのリベリーのクロスをラームが頭で合わせ、前半のうちに得点している。後半は観ていない。

リーグに1強チームがいる場合には、直接対決よりも、格下に確実に勝っていくことが重要になるだろう。とはいえ、どこかの数チームがバイエルンを倒さない限り、優勝を阻止、ひいてはリーグをつまらなくすることを阻止できない。どうなるか、期待したい。また、ハビマルティネスがベンチにいたことが気にかかったということを残しておく。

2013年7月23日火曜日

戦略のこと

7月15日のTBSラジオ「たまむすび」において、武井壮さんが二階級制覇したボクサーの粟生隆寛さんについて語っていた。

その中で本稿で注目したいのは、武井さんが、「ボクシングのトレーニングで大切にしていることを三つ教えてください」という質問をしたのに対し、粟生さんは、「バランス、ポジショニング、身体の柔軟性」と答え、「ただ、この三つはボクシングで重要だと言われていることではなく、完全に僕が思っているだけです」と付け加えたという話である。これについて、様々なスポーツ選手と交流のある武井さんは、こここそが重要だと強調した。自身も含め、「チャンピオンになったり、いままで人がやってないような記録を出す選手は、それまでその業界で成り立ってた方法論を、気にしない人が多い」とコメントしていた。

これは、人生の他のあらゆる問題に対する戦略においても同様なのではないか。

例えば、受験勉強においても同様であろう。林修さんも、受験生で高いレベルの生徒は、勉強のやり方に変なこだわりがなく柔軟に自分なりのやり方を作り上げている、ということをバラエティ番組において何度も強調していた。私の経験としても、受験生時代も、大学においても、自分が正しいと思う自分なりのやり方を明確に持っている人が多かったように思う。仕事においてもまた、同様であろう。微調整しつつ、勉強のやり方、仕事のペーパーの作り方、時間の作り方をその都度、自分の納得のいく形で柔軟に作り上げることによって上手くこなせるようになったように思う。逆にいえば、やり方を把握するまでは、効率よく問題を処理していくことができない場合が多い。自分なりのやり方を作る、という意識をするようになってからは、効率よい処理が可能になるまでの時間が短くなったように思える。今後は、このことをより意識していこうと思わされた。

スポーツは別であろうが、それ以外のことは、よほどのことがない限り、能力の個体差はあまりないように思える。やはり、結果を左右するのは戦略であろう。まずは先人のやり方を知り、それを自分でやってみるのがいいと考える。そしてそのうちに必ず自分にしっくりこない部分が出てくる。そこで、その違和感から自分のやり方を作り上げていく。それが人生なのだろう(先人の手を借りることの手っ取り早さについては以前も述べた)。そして私は、始めて1ヶ月経つが、いまだブログの書き方を見つけることができていない。「自戒を込めて」という常に付すべきマジックワードがまさに襲いかかってくる。いやはや。

★★★

Vioというボコーダーアプリを発見したのでiPadで使用してみた。先日TwitterでJB来日という言葉が流れており、Get upの人が来日したのかと思えば、そうではなかった。かといってカートコバ―ンの愛用していたギターのピックアップの話でもなかった。James Blakeだった。名前を聞いたことがあるが、よく知らないのでYoutube先生のところを訪問した。そのときのことを思い出しながら、だいたいこんな感じなんじゃないの、という試み。誰でも特になんの工夫もせずそれっぽい音になる。